『丸岡先生、僕6月の駿台模試は自信がないので
パスします。
その代わり10月の駿台模試でしっかりした
偏差値出したいので、
数学の基本からしっかり、
やり直したいのですがどう思われますか?』
高校2年生で国立の医学部を志願するU君が
月曜日の授業にやってきました。
開口一番にこの質問をしました
これが『受験数学第一の罠』です。
『そうかー。基本からやりなおしたいのねー。
本気でそれをしようと思ったら何十年かかるなー、
10年、いや20年って言う話になってしまうよ』
『えー、そうなんですかー?』
『そらゃー、そうやんか。数列なんかはガウスと言う
天才数学者が短い生涯の中で一人で極めたわけだし、
ユークリッドとか多くの数学者の業績が詰まっている
わけだから数学者の頭脳を基礎から再現していこう
なんて思い立って、本気でやっていったらこれは
えらいこっちゃねんで、ほんまはな。』
『でも、学校で放課後友達とだべっていたら
俺もう数学ⅡBの赤チャート1週終わりそうなんて
いう奴がいるので負けたくないのです。』
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210615/22/logologos1137/69/b2/j/o1763250414958015090.jpg?caw=800)
これが『受験数学第2の罠』なのです
『そいつが受験までに3回やれば完全マスター
出来るからって言うのです。』
これが『受験数学第3罠』なのです。
U君が陥った『受験数学の三大罠』に一度
つかまるとどうなるのでしょう。
賢明な読者の皆さんはもうお気づきのこと
だとお察ししますが、この罠にかかる
受験生は毎年はいて捨てるほど存在します。
そして、残念なことに全く成果が出せない、
志望大学に合格できない生徒が続出する
のです。
何故でしょう?
それは次回続編をお待ちください