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医学部に合格する最短・最速の古典攻略講座! - ロゴス進学ゼミナール

『先生ー。

 

今回初めて言語文化(古典漢文)の試験で

 

最後まで問題が解けましたー。』

 

『それは、よかったね、おめでとう。

 

それじゃあ、普段より分量が少なかったの?』

 

『いいえ、いつも道理の分量でした。

 

1から4が履修範囲の試験、

 

そして5から8問が実力問題なのです。』

 

8ページにわたる問題プリントを見せながら

説明してくれました。

 

『今回、漢文の英語読みを教えていただいたので

スピードアップして読めたのです。

 

先生の指導のおかげです。

 

ありがとうございました。

 

でも、和歌を材料に文法が出たので、

 

明な点を教えてほしいのですが、いいですか?』

 

『もちろん、いいですよ。どこですか?』

 

『これです。

 

馬買わば妹徒歩ならよしゑやし医師は踏むとも割れは二人行か

 

この助動詞の識別が出題されました。

 

中村進博士が文庫本『万葉集』(講談社文庫)で述べて

いらしゃる解説を載せてみます。

 

 

第19葉(巻13・3317)

 馬買はば いも歩行かちならむ よしゑやし 石はむとも 二人ふたり行かむ
 馬を買ったら、私はよいとして妻は徒歩だろう。ままよ、石を踏んで辛くはあっても、私は二人で歩いて行きたい。(中西進博士の現代語訳)

 夫婦がいました。これは夫の歌ですが、前段に妻の歌があります。それによれば、妻は悲しい思いをしていました。よその夫は馬に乗って道を行くのに、自分の夫には馬がない。いつも歩いている。それを見ると泣けてくるのです。彼女は考えました。自分にはきれいな鏡と透き通った領巾ひれ(ショール)がある。どちらも高価な品物で、大切な母の形見です。夫よ、これを市場へ持っていき、馬を買いなさい。妻は夫にそう言ったのです。
 夫に馬を買わせたことで有名なのは
山内一豊やまうちかずとよの妻ですが、その千年も前の万葉時代から妻はそうしていたのです。日本の妻はえらいですね。

 次に夫の方ですが、戦国武将の山内一豊は妻のおかげで駿馬を得ました。それに対して万葉の無名の夫は、妻の申し出を断わりました。それがこの歌です。

 馬買はば
いも歩行かちならむ よしゑやし 石はむとも二人ふたり行かむ

 「よしゑやし」は、あきらめきれないけれども、まあ仕方ないか、という気持ちを表す言葉で、「えーい、ままよ」みたいな感じ。
 妻も泣かせるけど、夫も泣かせます。O.ヘンリーの短編になりそうな夫婦ではありませんか。ちがうところは、こっちの方は七、八世紀の韻律詩だということ。



【古語散策】

 馬買はば
いも歩行かちならむ よしゑやし 石はむとも二人ふたり行かむ

 「む」という助動詞は英語の will に似たところがあります。この歌には二箇所、その「む」が使われています。「妹歩行なら」は推量を表し、「彼女はたぶん徒歩だろう」。「吾は二人行か」は意志を表し、「私は彼女と一緒に歩いて行きたい」。
 「む」は未来も表します。考えてみれば、未来のことは推量するしかなく、推量も未来も似たようなものです。さらに、自分の未来を語るとき、それは往々にして意志の表明になります。未来と推量と意志がひとつの助動詞でまかなえるのは、洋の東西を問わず、理由のあることなのかもしれません
不思議なことに、そんな助動詞が現代日本語では無くなっています。欧米の学者が日本の古典を研究するとき、現代日本人よりも、ある意味、馴染みやすいかもしれませんね。

 「む」を使った歌で、推量、意志、未来の例を一首ずつ挙げておきます。

 
磐代いはしろの浜松がを引き結び 真幸まさきくあらばまた還り見 (巻2・141)
(磐代の浜松の枝を結んでわが身の無事を祈るが、無事であれば帰途また見ることだろう)

 
熟田津にきたつに船乗りせと月待てば しほもかなひぬ 今は漕ぎい出でな (巻1・8)
(熟田津の港で船出しようと月を待てば、やっと潮も満ちた。今こそ出航しようではないか)

 
旅人たびびと宿やどりせ野にしもらば わが子ぐくめ あめ鶴群たづむら (巻9・1791)
(旅人が宿るであろう野に霜が
りたら、一行の中にいる私の息子を羽で包んでおくれ、空ゆく鶴たちよ)

 

この使い分けを理解するには小西勘一先生の古文の読解のなかで、スタンフォード大学で

古典の教鞭をとった時に『む』を『will』でうまく説明されていました。

 

意思:I will marry you.私はあなたと結婚したい。

独り言、または友人に説明するため自分の意思を確認してる

イメージ!

 

勧誘・当然:Will you marry me?私と結婚してくれませんか?

相手と対面して正面から切り出すいイメージ!

 

さらにこれを突っ込むと、意思は一人称、勧誘・当然は二人称であることが

わかります。

 

恥ずかしも同じです。

 

一人称の場合は、『発言者』が気がひける、気おくれする,きまりが悪い、

 

二人称の場言、『発言者の相手』が(こちらがきくれするほど)立派だ」

 

つまり古典文法を使って解釈をする場合、場面を思いうかべて、

 

誰が、だれに対して発言しているかを考えると適切な現代語訳が

できるのです。

 

決して『文脈判断』などといった曖昧な言葉でごまかしてはならないのです。

 

これは、多くの受験生が陥るパターンであり、

 

文学博士でさえ明確に概念構成できていないポイントです。

 

場面を離れて文法だけ振り回すとけがをするというわけです。

 

そこで、私はこのような図を生徒に提示して理解を促しています。

 

私は寡聞にして古典の先生たちの中で、

英語を参考にして人称による翻訳の仕方を述べた

事例を聞いたことはありません。

 

しかし、これを聞いた天王寺高校の生徒はとても満足して

このオリジナルの図を写メして帰りました。

なぜなら『先生、試験中に頭から出てこなかったら、どうしよう。

僕暗記が苦手なのです』と泣きつかれたからです。

 

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