『丸岡先生、僕6月の駿台模試は自信がないので

パスします。

その代わり10月の駿台模試でしっかりした

偏差値出したいので、

数学の基本からしっかり、

やり直したいのですがどう思われますか?』

高校2年生で国立の医学部を志願するU君が

月曜日の授業にやってきました。

開口一番にこの質問をしました

これが『受験数学第一の罠』です。

『そうかー。基本からやりなおしたいのねー。

本気でそれをしようと思ったら何十年かかるなー、

10年、いや20年って言う話になってしまうよ』

『えー、そうなんですかー?』

『そらゃー、そうやんか。数列なんかはガウスと言う

天才数学者が短い生涯の中で一人で極めたわけだし、

ユークリッドとか多くの数学者の業績が詰まっている

わけだから数学者の頭脳を基礎から再現していこう

なんて思い立って、本気でやっていったらこれは

えらいこっちゃねんで、ほんまはな。』

『でも、学校で放課後友達とだべっていたら

俺もう数学ⅡBの赤チャート1週終わりそうなんて

いう奴がいるので負けたくないのです。』

これが『受験数学第2の罠』なのです

『そいつが受験までに3回やれば完全マスター

出来るからって言うのです。』

これが『受験数学第3罠』なのです。

U君が陥った『受験数学の三大罠』に一度

つかまるとどうなるのでしょう。

賢明な読者の皆さんはもうお気づきのこと

だとお察ししますが、この罠にかかる

受験生は毎年はいて捨てるほど存在します。

そして、残念なことに全く成果が出せない、

志望大学に合格できない生徒が続出する

のです。

何故でしょう?

それは次回続編をお待ちください